活動予定

第9回街路樹研修会

COVID-19 の影響により中断されていた街路樹研修会を再開する運びとなりました。
この間、街路樹を取り巻く環境はますます厳しいものになってきています。
気候変動や猛暑対策として、グリーンインフラ政策や都市景観の向上などに街路樹は様々な恩恵を与えてくれる存在です。しかし、近年、街路樹を取り巻く諸問題が多く取沙汰
されるようになってきました。
予算削減の中で適切な維持管理ができない、落ち葉などのクレーム対応に追われる実態、樹木の機能と美観を損なうぶつ切り強剪定の横行、樹木周辺工事による樹体の損傷、損傷に伴う樹勢衰退や倒木リスクへの対策、大きく成長した街路樹の取り扱い、限られた専門員や専門家、など数多くの問題を抱えています。
今回の街路樹研修会では、これら多くの課題やその解決策について専門家からお話を頂き、持続可能な街路樹の育成管理のあり方について考える機会とします。
街路樹に関与するそれぞれの立場の皆様に、未来につながる取り組みがなされる事を願い、この度の研修会を開催致します。

 

■開催概要

日  時: 令和6年10月31日(木)13時00分~17時00分
場  所:

大阪歴史博物館 4階講堂

(大阪市中央区大手前4丁目1-32)

研修内容: 〇道路緑化における現況と課題、その対応策について
講師 : 飯塚康雄(国土交通省国土技術政策総合研究所、社会資本マネジメント研究センター緑化生態研究室室長)
〇大阪における街路樹の現況と課題
講師 : 土橋 一也(大阪府茨木土木事務所維持保全課主査)
〇関西の街路樹整備・管理の適正化にむけて
講師 : 川口 将武(大阪産業大学デザイン工学部建築・環境デザイン学科教授)
※造園CPD3.0単位、樹木医CPD申請中
参 加 費: 無料
定  員: 250名
参加方法: 下記こくちーずでお申し込みください
https://kokc.jp/e/492681c42602afcf40a63315e77665fd/
主  催: 特定非営利活動法人おおさか緑と樹木の診断協会
一般社団法人日本樹木医会大阪府支部
一般社団法人街路樹診断協会関西支部
協  力: 一般社団法人日本樹木医会
一般社団法人日本樹木医会近畿地区協議会
後  援: 大阪府
一般財団法人日本緑化センター
一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部
一般社団法人公園管理運営士会西日本支部
チ ラ シ: 第9回街路樹研修会チラシ

研修終了後は 講師の先生方を交えてお腹も心も満たされる交流会を開催されます
時間:17:30~19:30(予定)
会場:谷町4丁目付近
会費:3,000円

支部長退任のお知らせ

竹田支部長が一身上の都合により令和6年8月末をもって退任となりました。
9月から次期総会までは小野副支部長が支部長代行を務めます。

2024年 公園管理運営士会セミナー 「How to turn Cancel Culture into Dialog Culture: キャンセルカルチャーを対話型に変える方法」

 公園運営管理では、様々な市民からの意見や苦情が寄せられます。その中には、一方的な権利の主張や寛容でない意見なども見受けられます。SNS時代に入り「キャンセルカルチャー」と呼ばれる個人の意見が増幅するような現象も現れました。都市公園の運営ではどのように利用調整を行っていくかは、日常的な課題でもあり、現場のスタッフにとって非常に関心が高い事項です。
メキシコの公園(広域公園)では、SNS時代のコミュニケーションの洗礼を受けつつも、近隣住民との本来の対話をとおして、より安全で親しみのある公園にする取組が行われています。昨年10月に豪州アデレードで開催された世界都市公園会議WUP大会で発表され注目されました。今回、その発表者であるマルチネス氏にお願いして日本向けにプレゼンテーションを再編し講演いただきます。またこの講演は、お互いの文化を知ることで、多くの海外からの観光客をも受け入れる公園運営の手がかりにもなることと思います。

 

■講師

ルーベン・マルチネス氏 Rubén Martínez
メキシコ国サン・ペドロ公園 マーケテイング・コミュニケーションデレクター

 

■講演内容

 アメリカ国境が近いメキシコ・サンペドロ市の公園(広域公園)におけるキャンセルカルチャーへの対応策は、苦情の原因と意見が出てきた背景などの現状把握から始まり、対応するスタッフ同士の協議・課題解決に向けた戦略の立て方や、市民との対話をとおして公園の運営を適正化する過程を解説していただきます。

 

■Cancel Culture :キャンセルカルチャーについて補足説明

 キャンセルカルチャーとは、著名人や企業など特定の人の発言や行動を糾弾し、ボイコットのような事を指します。SNS上でその人物や企業の「キャンセル」を叫び、切り捨てる行動からこのように呼ばれるようになったとされています。正当な抗議活動としての側面もありますが、SNSで情報を拡散するなどして激しく糾弾し、社会的地位を失わせる行き過ぎた事例も増えており、しばしば問題視されいます。元アメリカ大統領のバラク・オバマ氏は、ソーシャルメディアのキャンセルカルチャーに対して、「世の中のために良いことをしたと気分が良くなって、あとは傍観者を決め込むやり方で世の中を変えることなどできない。」と警告しています。(2020)
 マルチネス氏の発表は、都市公園におけるキャンセルカルチャーの実態を示し、どのようにそれに対応し解決してきたかを紹介しています。
広域公園で行われた「映画鑑賞の夕べ」に対する周辺住民による、騒音や周辺の交通障害、夜間の治安悪化などに対する実態以上の懸念の広がりへの対応や、LGBT関連のイベントに対する一方的な反対、主体がつかみきれない運動に対する対応などの実例を示し、これらに対応するプロセスを解説してくださいます。まずは、周辺住民や社会全般の理解についての市場調査、課題の根源となった事象と意見の食い違いなどを分析し、次に内部スタッフとの協議、意思共有を行うプロセス、公園利用者や周辺住民との対話をとおしての懸念の払しょくや相互理解の機会創出など、段階的な具体的対処方法は参考になります。
 日本においても、公園管理に関する様々な市民からの意見が寄せられる中で、一方的な権利の主張や、寛容のない意見なども見受けられます。このような意見や苦情に対して、どのように利用調整を行っていくかは、日常的な課題でもあり、現場のスタッフにとって非常に関心が高い事項です。メキシコの事例ではありますが、日本の公園運営管理における利用調整の課題解決の共有されるべきヒントが多く含まれていると思われます。

 

■開催概要

日時: 2024年8月30日(金)19時00分~20時40分
方式:

Webセミナー(Zoom)

内容: 1.講演内容の背景とエリアマネジメント
  竹田西日本支部長
2.講演「How to turn Cancel Culture into Dialog Culture:キャンセルカルチャーを対話型に変える方法」
  ルーベン・マルチネス氏(字幕付き)
3.公園管理運営の経験者によるディスカッション「(仮)キャンセルカルチャーから見えてくる地域住民と公園の関係」

●福田久美子氏【株式会社美交工業 代表取締役副社長】
 知的障がい者の雇用をきっかけに「人と環境とのつながりを大切にした 社会づくり」を理念として掲げ、事業活動を通じて障がい者、ホームレスなどの就労支援に取組む。新たにパークマネジメント事業を立ち上げ、2006年より大阪府営住吉公園、2010年より大阪府営久宝寺緑地、2018年より東大阪市有料公園施設および特定公園の指定管理者として公園管理に携わる。

●堀江典子氏【佛教大学社会学部教授】
 (財)公園緑地管理財団飛鳥管理センター、(財)都市緑化基金、フリーランス、(一財)公園財団公園管理運営研究所などを経て、佛教大学社会学部公共政策学科教授。博士(都市科学)。仕事として公園管理等に係わりながら、一市民として公園での里山保全や環境教育活動、公園ボランティア団体事務局で資金集めの経験も。現在は教員として「公園で社会課題を考える」をテーマに学生の経験値向上に奮闘中。全国女性造園技術者の会会長。

●竹田和真氏【大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科 准教授】
 1996年建設省入省。国営公園等の整備と管理、街づくり、地域づくり、消費者行政に携わる。2008年大阪府公園協会入社。服部緑地や大泉緑地の指定管理者として社会や地域の役に立つ公園づくりに取り組む。造園コンサルタント会社の勤務を経て、2022年より現職。現在、地域福祉における公園活用をテーマに、三重県名張市のまちの保健室(社会的処方)、埼玉県所沢市の所沢航空記念公園を活用した地域活動を対象にしたフィールドワークを進行中。

4.まとめ(閉会挨拶)

参加費: QPA会員無料、後援団体会員1,000円、一般2,000円
申し込み: Peatixよりお申し込み。ページの一番下のバナーをクリックしてください。
主催: 一般社団法人公園管理運営士会西日本支部
共催: 一般社団法人公園管理運営士会国際委員会
後援: WUPジャパン、一般社団法人日本公園緑地協会、一般社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会

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公共施設としての日本庭園マネジメントシンポジウムの開催

 万博記念公園の日本庭園は開園以来50 余年を経過し、‘70 年日本万博のレガシーとしてその存在価値を高めています。今年度中に国の登録記念物(名勝地関係)指定を目指して準備を進めていますが、都市公園としての文化財日本庭園の景観維持技術の保持や運営の在り方について、進士五十八先生のお話をお聞きし、先駆者である特別名勝の3庭園の事例を参考にして学習したいと思い、また広く日本庭園関係に従事する方々にも聞いて頂きたいと願って公開シンポジウムを開催することにいたしました。皆様のご参加をお待ちしております。

 

■開催概要

日時: 令和6年5月11日(土)13時30分~16時45分
場所:

エル・おおさか(大阪府立労働会館)本館6階会議室

(大阪市中央区北浜東3-14 )

内容: 基調講演 テーマ 「都市公園としての日本庭園の価値と継承」
講 師 進士五十八氏(福井県立大学名誉教授・前学長東京農業大学名誉教授・元学長)
名勝庭園事例発表 ・特別名勝兼六園《石川県営都市公園》
 猿田秀一氏(元石川県金沢城・兼六園管理事務所長)

・特別名勝岡山後楽園《岡山県営都市公園》
 河本泰輔氏(岡山県後楽園事務所長)

・特別名勝栗林公園《香川県営都市公園》
 山本知子氏(香川県栗林公園観光事務所長)

パネルディスカッション コーディネーター 井原縁氏(奈良県立大学地域創造学部教授)
パネリスト    猿田秀一氏・河本泰輔氏・山本知子氏
コメンテーター  進士五十八氏
参加費: 無料
定員: 100名
申込・問合せ: 申込期限は令和6年5月7日(火)まで
下記のチラシの裏面の参加申し込み票を使用してお申込下さい。
できるだけFAXかメールでお申込下さい。
阪神造園建設業協同組合宛
FAX 06-6311-3143
メール hanshin@ca.mbn.or.jp
TEL 06-6312-4553
主催: 大阪府
共催: 公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会
後援: 公益社団法人日本造園学会関西支部(予定)、一般社団法人日本造園建設業協会近畿総支部(予定)、一般社団法人公園管理運営士会西日本支部
チラシ: 日本庭園マネジメントシンポジウムチラシ
令和5年度 西日本支部総会開催

令和5年度 西日本支部総会を開催いたします。
例年この時期に定時総会を開催し、併せて講演会等も行ってまいりました。しかし新型コロナウイルスが感染拡大した昨年及び一昨年の総会は書面表決方式やオンラインでの開催とさせていただきました。
今年度は3年ぶりに会場にお集まりいただいての総会を開催いたします。もちろん会場に来られない方のために、オンラインでの出席も可能といたします。
総会内容につきましては、下記のとおりです。

■開催概要

日時: 令和5年6月2日(金)14:00~16:30
会場:

谷町センタービル 1階 会議室

〒540-0012 大阪府大阪市中央区谷町2丁目4

オンライン(Zoom)併用

スケジュール: 13:30~     受付
14:00~14:50 総会
14:50~15:00 休憩
15:00~16:15 講演会
         講師:竹田和真氏(大阪産業大学准教授)
         テーマ:官と民による公園づくり
         ※)その後、質疑応答

出欠連絡はこちらからお願いします。

出席か欠席か5月20日までにお願いいたします。
出席の場合は会場又はオンラインかもご記入ください。
欠席の場合は委任状をお願いいたします。
ご意見もなく、委任状も提出されない方は異議なしと判断させていただきますのでご了解ください。

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