公園管理運営士会西日本支部では、研修会を11月の秋季に続き、令和5年1月20日にオンラインで開催しました。
今回は、地域と連携した様々な取組を展開し、最近注目を集めている香川県三豊市の父母ヶ浜の指定管理について、指定管理者の代表と地元三豊市の担当者のお話を伺いました。
三豊市は香川県の西部に位置する市で2006年に7町が合併して誕生しました。その中程、瀬戸内海に面した浜が父母ヶ浜で、遠浅の砂浜は潮の干満により美しい干潟が出来ることから日本の「ウユニ塩湖」ともPRされています。
地域の自然と人(団体や個人)を活用し、地域の魅力を高め発信することによって、年間の来場者数が2016年の6千人から2020年の40万人となり、コロナ禍にもかかわらず4年間で67倍にも増えたという事実は驚嘆に値します。
地元の方の地域愛と指定管理者の情報発信能力とが相まって、エリアブランディング・地域合意形成・環境保全等を成し遂げた成果だと分かりました。
現在はオーバーツーリズムという新たな課題も生じ、その解決に向かって取り組んでいる状態だということですが、地域活性化の事例として注目すべきものです。
平日午後の研修でしたが、20名の参加がありました。
■開催概要
開催日時: | 令和5年1月20日(金)15:00~16:40 |
開催場所: | オンライン(Zoomによる) |
テーマ: | 父母ヶ浜の魅力と指定管理について |
プログラム: | 15:00~15:05 開会(支部長挨拶) 15:05~15:35 父母ヶ浜の管理運営について 指定管理者 父母ヶ浜ポート事務局 田中尚吾氏 15:35~15:55 父母ヶ浜の過去・現在・未来~行政から見た指定管理者 三豊市政策部産業政策課 今川健太郎氏 15:55~16:00 休憩 16:05~16:40 トークセッション(質問や意見交換) 地元の課題解決と観光収益のはざまにおける課題 ・観光促進を望む役所と商業地にはしたくない地元 ・父母ヶ浜持続的発展のための関係者の役割分担 など 16:40 閉会 |
参加人数: | 20人 |
備考: | 造園CPD認定プログラム(単位:2.0) |