舞子公園管理事務所
所在地 神戸市垂水区東舞子町2051番地
兵庫県立舞子公園内にある「舞子の濱」は、万葉の昔から詩歌に詠まれ、白砂青松の地として多くの人に親しまれており、明治中期以降、料理旅館や別荘が建ち並びはじめ、阪神間有数の行楽地であった。
国有地であった舞子の浜を兵庫県が無償貸与を受けて、明治33年7月25日に「兵庫県立都市公園第1号」として「舞子公園」をスタートさせた。
開園当時は、公園施設は何もなく、松林と海峡の風景のみの公園であったが、鉄道や国道の整備が進むにつれて、舞子の浜が大きな変化をする中で、戦中、戦後の様々な影響を受けながら、昭和47年からの公園整備の時代に入ると、古来のかけがえのない財産である松林景観を活用した「風致公園」となり、交通の要衝の地にある公園として都市化の波に影響されながら松林と景観が保全されていった。
その後、平成10年4月5日の明石海峡大橋の開通と国道2号線の拡幅に併せて公園の周辺も整備され、現在の姿になっている。
明石海峡大橋の完成に併せて、橋の補剛桁内に、海上47m、陸地から150m突き出た総延長315mの体験的展望施設・舞子海上プロムナードが設置されたほか、平成21年10月に旧木下家住宅が、平成22年11月には旧武藤山治邸が順次開館し、現在、舞子公園には、孫文記念館(移情閣)(平成12年4月移転・復元工事完成)を含め、明治・大正・昭和の時代を生きた和・洋・中の3施設が歴史的建築物として一般公開されている。
【現行の公園施設(公園面積7.8ha)】
(1)舞子海上プロムナード(展望ラウンジほか)
(2)駐車場(駐車台数:小型216台、大型12台)
(3)旧木下家住宅(昭和16年建築・数寄屋造近代和風住宅・平成13年11月国登録有形文化財)
(4)旧武藤山治邸(明治40年建築・コロニアル様式・平成23年7月国登録有形文化財)
(5)孫文記念館(移情閣)(大正4年建築・平成13年11月国重要文化財)