特別講演「グリーンインフラの新たな潮流と公園緑地」
講師 五十嵐康之氏 国土交通省都市局公園緑地・景観課 緑地環境室長
最近の社会潮流に沿った国の緑の施策の主要項目として、
①グリーンインフラとみどりのチカラ
②ガーデンツーリズム
③市民緑地認定制度と都市公園の活用
④緑の行事・顕彰制度
⑤北京世界園芸博覧会
をお話いただきました。
グリーンインフラについては、その取組みを進めることで、地域の課題の解決と持続可能で魅力的な社会を形成することができる。自然環境が有する機能をより効果的に発揮するためには、多様な主体が連携し、エリア全体の資源を活かすことが必要との考え方が示されました。その中で、「グリーンインフラとは何か、何のために」はあえて定義、明確にしないという室長の言葉が印象的で、今後の緑行政は多様で高度化し、変化する社会の要請に柔軟に対応していくという強い決意と受け取りました。
また、ガーデンツーリズムでは国交省において登録制度を創設し、地域のガーデンツーリズムの取り組みを支援しており、制度の活用を強調されました。今年度5箇所が選定され、今後登録を増やしていく予定です。
花緑施設が個々の寄せ集めではなくエリア内で連携して、テーマ、ストーリーを設定し、地域の魅力を発信し、誘客していく手法は観光関係者だけでなく、私たち公園関係者も取組むべきものと強く認識しました。
幹事 東野 太(神戸市公園砂防部管理課)